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やま


こおしていると

たちあらわれる

そこにある


やま

おおきないし

やま

やま


わたしの木

とおくのカラス

 

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マルゲリータ


レシピよりイーストが少なくて

酔っぱらった勢いでドバドバ入ってしまった強力粉で練った

いい加減な生地を3日間低温発酵させ

といって冷蔵庫にほっぽっていただけですが


作ったピザはベーコンを入れ忘れた割に

三度目にして、今までで一番うまかった


もちもちとした生地は

まあまあ成功だったけれど

もう若くない私の胃は

ピザ一枚だけで夕食は充分だった


料理も食いたいものを作らないと続けていけないなと思い

はじめたピザ作り

幸せの形も歳とともに変わってゆく


最期の1ピースを焼酎のお湯割りで流し込んで

えせイタリア人は

今度は作務衣を買って、そば打ちでもするべきなのだろう


中国粥も捨てがたいけれど








孤独の海で


衝動的に遠くに行きたくなって

車で海沿いの道をひたすら南下する


初夏の真っ青な空と穏やかな海が

右手にいつまでも続いていた


ほんとうの孤独に

俺は耐えられるのだろうか


緑の猿が海を見ながら

ほーいほーいと不思議な声をだして喜んでいる


その一瞬が過ぎれば、それすら遠い過去の思い出なのだろうか


そんなことばかり考えてのドライブは

ひどく疲れた



俺はここで何を捜しているのだろう

何もかも、手の届かない別の時空の鎮魂歌に聞こえる




スカイラーク


ヒバリよ、春に萌える谷を見なかったか

私の魂は身を離れ、その谷をさ迷う

暗き闇や冷たき雨の試練を受けながらも

花咲ける小径を求めて旅する、その谷を





定休日

残り仕事を片付けなければならないのだけれど

仕事場のシャッターを上げる気にならず

そのまま港に向う


もう春の陽気で海も穏やかで

風は少し冷たかったが

車の窓を開けてエンジンを切ると

波の音とヒバリのさえずりが心地よく

30分ほど目をつむっていた



スカイラークというスタンダードナンバーを知ったのは

高校生の時だったろうか

レコードの最後、なぜかそこだけ

ソロギターのインストロメンタルだった


大好きで何度も聴いていたその曲に

物悲しくも詩的で美しい歌詞があることを知ったのは

ずいぶん経ってからだった



(http://d.hatena.ne.jp/wineroses/20070415 さん
から一部引用しました)










夢と希望


このあたりはずっと

青色いもむしに支配されていたから

僕らはサルノコシカケになって

じっとしていなければならなかったんだ

あの時は夢も希望もなかったな

その山道にさしかかると

緑の猿が感慨深げに言った


じゃ俺、山形に行ってくるからそこで降ろしてくれ

緑のリュックを背負い

沢に降りていく猿を見届けると

僕は車に戻り、たばこを一本吸った



夢や希望はむりやり作るものなのです

ラジオの人生相談でシャンソン歌手が語っていた

本家の夢と希望の国さえ

値上げしなければやっていけない時代なのだ

お前の夢なんか知るものか



前を走るトラックが

左に曲がります、と2回言って左折していった

今日、はじめて人らしき声を聞いたような気がした






ラーメン


夏の終わり

海べりの浜茶屋のような食堂で

たのんだラーメンは

いつまでも来なかった


ちょっと訳ありで

私、出戻りです的な

店主のおばちゃんの娘らしき女の

カウンターごしからの視線を感じながら


このまま名もない海辺の食堂で

高倉健のように生きるのも悪くないなと

ふと妄想したりしながら

ちょっとのび加減の

いまいちなタンメンを食べた




唐揚げ


コンビニで100円コーヒーを買って

駐車場で30分ほどぼーっとしていた

そうでもしないと僕はもう限界だった


「赤いきつねと緑のたぬきって最強だよな」

助手席で緑の猿がつぶやいた

猿には猿の悩みがあるのだろう


しばらく聴いてなかったジャズを大音量でかけて

台所で鶏のもも肉を切り分けて

レクイエムの唐揚げを作る


水気を多く含んだ雪が

僕のため息を深くしていた

さっき緑のたぬきを食べてしまったせいで

せっかくの唐揚げに手をつけられなかった




手早くできるオムレツの作り方


信じれば夢は叶いますよ

緑の猿がテレビの向こうで

笑っていた


冷えて黒ずんだ足を

何度もさすりながら

生きる意味さえ問う気力もなくなっているのに

そのオムレツの作り方は

シビアだった


緑の猿に玉ねぎを切らせて

となりで料理研究家がにこやかに

卵を溶きほぐしている


僕の夢は何だったのだろう

あつあつでふっくら半熟に仕上がるまで

あと何十個卵を割り続けるのだろう



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